COUNSELING

カウンセリングについて

7. ネガティブな記憶を癒す

米国催眠学会の発表によれば、人の脳の内、日常的に意識(顕在意識)され活性している部分は7%程に過ぎず、その他の90%以上の大部分は無意識(潜在意識)の領域であると言われています。
目に見える傷に手当てが必要なように、心に傷を負った場合にも、その傷の程度に合った適切な治療が必要と言えます。

CBT(認知行動療法)では、うつ病の気分と認知の相関関係について「うつ病患者の否定的気分が減少すると、否定的認知が減る」と注目し、否定的な気分や非適応的な行動は否定的、非適応的、非合理的な歪んだ認知から生じると考えられ、これらの治療として原因となる否定的認知の修正が必要であると明確に述べており、具体的には思考記録表の利用を治療の根幹の一つと位置つけております。 認知の歪みの原因になっているスキーマを修正する治療法です。

CBT(認知行動療法)が、現意識(脳内10%以内の領域)にあるスキーマに長い時間をかけて働きかけるのに対し、当センターの催眠行動療法では、潜在意識(脳内の90%以上の領域)の感情の記憶部分に直接働きかけることが可能です。

感情にアプローチしますのでスキーマの修正も比較的迅速に出来ます。 (中には一回で解決され喜ばれる方もいらっしゃいます)

クライアントさまの現在の問題を解決するためには、ご本人にも忘れられてしまったような過去の“ 心の傷”を訪ねるために退行催眠技法を使い潜在意識の中にある記憶の時間を遡ります。

感情の記憶はあなたの体に刻みこまれています。 ある種の感情を感じる時、あなたは体のどこでその感じを感じますか?

「胸のあたりがザワッとしたり、喉の奥がギュゥ~ッと閉めつけられる」

あるいは

後頭部が重くなったり、お腹に塊を感じたり、肩がこったりしてきます。

そうです。
これらはすべて過去に体験した心が圧倒された体験(トラウマ体験)が引き起こした情動記憶が引き金になった身体的反応の感覚(情動記憶は体感を伴う)と言えます。

この身体に残っている感覚を手掛かりに、今、現在抱えている問題に関連する“元の感情”に繋がり、記憶の中の癒されなかった感情を丁寧に一つ一つ手当てしていきます。

必要があれば情動記憶に働きかけ感情の記憶そのものをより望ましい形に変えることもいたします。