COUNSELING
カウンセリングについて
たった今、あなたが問題だと感じている事や、長い間抱えてきた“心の痛み”は、
実は過去の、つまり既に起きた出来事の際に負ってしまった、
しかも、癒されずに残っている感情の記憶が深く作用しているのです。
例えば、好きな人のちょっとした仕草に理由のない不安を感じたとします。
この時点で得に思い当たることはありません。
あなたは胸のあたりで、なにかザワッとしますが、あわてて打ち消します。
そんなある日、彼との電話での会話の後で何かが、ふと気にかかります。
そして、たった今、切ったばかりの携帯電話を見つめたりします…。
もしかして…“私、嫌われたのでは?”と思った瞬間、
胸のあたりがギューッと閉めつけられるように感じます。
意識化したとたんにあなたの不安は確信となってしまい、
いまや疑いの余地がないほどに現実味を帯びてきて、
次の行動としては説明のつかない不安の正体を探ろうとします。
はい、ここまで!!
ここで、あなたが感じる不安は現在のものではありません。
“私、嫌われたのでは?”と感じたとしたらそれは、
“過去の感情の記憶”の甦りでしかないのです。
現在のあなたには意味のないものですが、
過去にとらわれているあなたにはその言葉は届きません。
“私、嫌われたのでは?”の下にある感情は、
“私は愛されるはずがない”とか“生きるに値しない”という否定的な認知の歪みからくる
スキーマ(信じ込み・信念)が存在しています。